ローランドてんかんが、いつか治る日まで…

中学1年生の長女メイは良性小児てんかんの一種「ローランドてんかん(BECCT)」です。病気に負けずに、親子で頑張ります。

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ローランドてんかんの症例

メイは小学3年の終わり、私の目の前で大きな発作を起こして救急搬送されました。

今思うとあれは、最初は脳の一部分に起こったてんかんの波が、脳全体に広がったのだと思います。服薬治療を始めてからは、いわゆるローランドてんかんによくあるシルビウス発作はあるものの、あのような大きな発作は1度もありません。

しかし、これはローランドてんかんとしては普通のことなのかな?
他の子供の場合はどうなんだろう??
などと気になったので、ちょっと調べてみることにしました。








ネットで文献を探してみると、いろいろな症例がヒットしました。



非痙攣性てんかん重積状態にて発症した中心側頭部に棘波をもつ小児てんかんの1例」より

7歳男児。意識障害を主徴とする非痙攣性てんかん重積状態で発症し、初回の発作時脳波では全般性高振幅徐波が持続していた。意識障害が改善すると共にローランド棘波が出現し、その後の間欠期脳波でも入眠期にローランド棘波を認めた。現在の発作は、入眠時のみ右側の顔面、上肢の間代性痙攣が認められ、中心側頭部に棘波をもつ良性小児てんかん (BECCT) と考えられる。BECCTにおいて非痙攣性てんかん発作が重積した例の報告はなく、本例の存在は、中心側頭部焦点の場合も全般化し非痙攣性てんかん重積をきたしうることを示した。



脱力発作を伴ったローランドてんかんの1例・脱力発作の発作-脳波同時記録による検討」より

症例は12歳女児で, 4歳時にシルビウス発作が始まり, これを繰り返す間に, 2回の脱力発作のエピソードがみられた。2回目のエピソードの時, 発作-脳波同時記録によって検討し, brief typeの脱力発作と結論した。発作時脳波では全般性鋭徐波が右側優位にみられたが, 10歳以降, 発作間欠期脳波は, 右中心部-中側頭部に限局した鋭波を示し, やがてこれも消失した。これと並行して臨床発作もみとめなくなった。全経過を通じて, 精神神経学的退行はあらわれなかった。



Benign epilepsy of children with centro-temporal EEG foci (BECCT) の経過と予後に関する臨床-脳波学的研究」より

発作抑制は10歳以後に,Rolandicspikesの消失は12歳以後に急速に増加してゆき,それぞれ20歳に向 って 100%に近づいてゆく.年齢とこの両者の関係とからRolandicspikes消失は発作抑制よりも数年間おくれてみられるという傾向が認められた.この型のてんかんにおいては3年間以上続継して発作が抑制され,脳波上の発作波が消失すれば,治療の中止をはかることが可能であろうと結論した


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ローランドてんかんに間違いなくても、時に大きな発作が起きることもあるし、10歳を過ぎると発作が止まる子が増えて12歳を過ぎると脳波が正常化する子が増えて、20歳になるころにはほとんどすべての子が治る…ということみたいです。

メイは12歳なので、やや遅いタイプなんでしょうか。
発作が止まってから脳波が正常化するまでには少し時間がかかるのですね。
必ずいつか治ると信じて、きちんと服薬を続けていくしかありませんね。



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プロフィール

HN:
さつき
性別:
女性
趣味:
料理
自己紹介:
長男・長女・次女と夫の5人暮らし。
長女のメイが小学生の時に「ローランドてんかん」を発症しました。
同じ病気のお子さんを持つ親御さんのために何か参考になれば…
よろしくお願いします。



ローランドてんかんって?



「ローランドてんかん」は「BECCT(ベクト)」「中心・側頭部に棘波を持つ良性小児てんかん」とも言い、小児てんかんの中ではかなり多いものです。

3~14歳ぐらいの子どもに発症し、寝入りばなか早朝にシルビウス発作(意識が保たれたままで片側の口がピクピクしたり、よだれが出たりする)が起こります。





思春期をすぎると発作が起こらなくなり、18歳ぐらいまでには完治する子が多いと言われています。

ローランドてんかんであれば昼間起きて活動している時に発作が起こることはないので、監視がきちんとしていればプールにも普通に入れます。



(画像はピッツバーグ小児病院のサイトより拝借させていただきました)

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